JCM(二国間クレジット制度)とは何か?
~温室効果ガスの世界的な排出削減・吸収に貢献する取組~
JCM(二国間クレジット制度)とは
二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism : JCM)とは、途上国等への優れた脱炭素技術、製品、システム、サービス、インフラ等の普及や対策実施を通じ、実現した温室効果ガス排出削減・吸収への日本国の貢献を定量的に評価するとともに、日本のNDC(国が決定する貢献)※の達成等に活用すること、及び地球規模での排出削減・吸収行動を促進することにより、国連気候変動枠組条約の究極的な目的及びパリ協定の目的に貢献することを目指す制度のことです。
日本は、温室効果ガスの世界的な排出削減・吸収に貢献するため、途上国等の状況に柔軟かつ迅速に対応した技術移転や対策実施の仕組みを構築すべく、JCMを実施しています。
JCMの基本概念について
パリ協定の第6条は、他国で実現した排出削減量を国際的に移転する「市場メカニズム」について規定されており、JCMは第6条の市場メカニズムの代表例でもあります。
JCMの基本概念は大きく分けて、以下の3つがあげられます。
また、地球温暖化対策計画におけるJCMの位置づけは以下となっています。
JCMパートナー国
日本はJCMに関する二国間文書の署名を、これまで27か国(2023年8月現在)との間で行っており、他の途上国等とも様々な場を活用して協議を進めています。
JCMプロジェクトの事例
これまでのJCMプロジェクトの活用事例をご紹介します。
JCM設備補助事業のご案内
環境省では、途上国等において優れた脱炭素技術等を活用して温室効果ガスを削減するとともに、日本の貢献に応じたJCMクレジットの獲得を目指すJCMの推進に向けて、JCMの下で行う事業に対して初期投資費用の一部を補助する「二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業」を実施しています。
資料・パンフレット
そのほか、下記の関連リンク先においても、JCMに関する情報をご紹介しております。