脱炭素社会の実現に向けた「都市間連携事業」とは何か?

都市間連携事業とは
都市間連携事業は、日本の自治体と途上国のパートナー都市が連携し、民間企業とも協働してパートナー都市の脱炭素化に資する案件の発掘・形成調査や、制度構築支援、人材育成などの協力事業をパッケージで展開するものです。

都市にはさまざまなインフラが集中していることから、これらの設備に優れた脱炭素な技術・製品・システムを導入し、展開していくことは、都市の脱炭素化に役立つだけでなく、都市の環境改善やエネルギー供給など、コベネフィット効果が期待できます。

都市間連携事業に参画するメリット
本事業に参画する主体は、国内外におけるネットワークの構築・拡大や知名度の向上、グローバル人材の育成機会とする等、様々なメリットや効果を期待できます。その他、以下のようなメリットが考えられます。

都市間連携事業 連携事例
都市間連携事業への参画都市や形成されたJCM案件の最新情報を、環境省 アジアの脱炭素都市の実現に向けた情報提供サイト内、都市間連携事業の資料にてご紹介しています。
都市間連携事業 成果事例
成果事例①
制度移転によるゼロカーボン宣言(東京都-クアラルンプール市)

- 協力内容
-
- 東京都のグリーンビルディング制度の移転
- KL市のゼロカーボンシナリオの作成
⇒KL市が2050年ゼロカーボンを宣言(脱炭素ドミノの第1号案件)
共同検討による環境インフラ導入(横浜市-ダナン市)

- 協力内容
-
- 水道事業における省エネ設備導入の検討
⇒ JCMによる省エネインフラの導入(ダナン市水道公社の高効率ポンプ導入)
⇒ 他都市への成果の面的展開(ホーチミン市浄水場の取水ポンプの省エネ化)
- 水道事業における省エネ設備導入の検討
成果事例②
大阪市-ホーチミン市の都市間連携事業 実施体制(2022年度)

- 近年のインフラ導入実績(JCMを活用したもの)
-
- ホテル及びオフィスへの高効率エアコン及び空冷チラーの導入(ジョンソンコントロールズ日立空調)
- 食品工場への高効率ボイラシステムの導入(エースコック)
- ホテルへの高効率空調機の導入(ジョンソンコントロールズ日立空調)
- オフィスビルへの調光調色型高効率LED照明の導入(遠藤照明)
- 工業団地への9.8MW屋根置き太陽光発電システムの導入(大阪ガス)
成果事例③(脱炭素インフラ導入に至った事例)
大阪市-ホーチミン市 調光調色型高効率LED照明 (2021年度JCM設備補助事業採択案件)
- ホーチミン市内の既設オフィスビルに調光調色型高効率LED照明を導入。
- 国内トップクラスの高性能を有するLED照明器具を無線コントロールシステムと組み合わせ、調光及び調色機能を自動制御し、省エネ効果を発揮。

その他の取り組み
脱炭素都市国際フォーラム2023
※プログラム・当日の動画は 脱炭素都市国際フォーラム2023 公式サイトに掲載

