フロン
とは?
Fluorocarbon
「フロン」とは、
フルオロカーボン(フッ素と炭素の化合物)の総称。
フロン排出抑制法では、CFC(クロロフルオロカーボン)、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)、HFC(ハイドロフルオロカーボン)を「フロン類」と呼んでいる。
化学的にきわめて安定した性質で扱いやすく、人体に毒性が小さいといった性質を有していることから、エアコン、冷蔵・冷凍庫の冷媒や、建物の断熱材、スプレーの噴射剤など、身の回りの様々な用途に活用されてきた。
しかしながら、生物に有害な紫外線を吸収する役割を持つオゾン層を破壊し、二酸化炭素の数百倍から1万倍以上の非常に大きな温室効果があることが明らかにされ、より、影響の少ない物質への代替が、進められている。
我が国のフロン対策としては、オゾン層破壊物質の生産自体を規制した「オゾン層保護法」、フロンを使用する機器の廃棄時に適切な回収等を義務づけた「家電リサイクル法」、「自動車リサイクル法」、「フロン排出抑制法」が制定されており、フロンが大気中に放出されないよう、適切なフロンの回収が義務づけられている。