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おいしく健康に! 地球にもお財布にもやさしい食のすすめ(2/2)

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普及啓発

みなさんの中には、「てまえどり」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。これは、スーパーやコンビニなどで棚から食品を選ぶときに、購入してすぐ食べる場合には、販売期限の近い手前の商品から先に取ることで、食品ロスを減らしていこうという取組です。
今回は、そんな身近な話題を出発点に、おいしく、そして地球にも優しい食のあり方について一緒に考えてみましょう。

国はどんなことに取り組んでいるの?

2050年までにカーボンニュートラルを実現し、2030年度の削減目標を達成するために、私たちの行動やライフスタイルを変える新しい国民運動「デコ活」が始まっています。脱炭素社会に向けた未来の豊かな暮らしを描きながら、国や自治体、企業、団体が一緒になって、私たちの新しい暮らしをサポートします。

※「デコ活」とは、二酸化炭素(CO2)を減らす(DE)脱炭素(Decarbonization)と、環境に優しいエコ(Eco)を組み合わせた新しい言葉です。

この取組の中でも、食に関する脱炭素の取組について具体的に提案していますので、ぜひチェックしてみてください。

デコ活のイメージの画像を拡大表示

【食の環】 💡 コラム 食品ロスに関するみんなの取組
― 消費者庁「令和6年度第2回消費生活意識調査」の結果について

消費生活意識調査」では、消費者の意識や行動、消費者問題等について、その時々のテーマで随時調査を実施しています。令和6年9月に「食品ロス」をテーマに調査を行いましたので、その結果をちょっとだけ覗いてみましょう。

食品ロスは、私たちの日常生活で大きな問題となっています。その認知度は約 8 割に近く、多くの人々がこの問題を意識しています。若者ほど食ロス問題に対する認知度が低い傾向がある中で、10代の認知度が比較的高くなっています。これは、教育や情報の普及が進んでいることの表れかもしれません。

年代別食品ロスの認知度(2024年)

家庭で捨ててしまいがちな食品

家庭で捨ててしまいがちな食品として「野菜類」と回答した人の割合が最も高く、約4割に近い人が実感していることが分かります。野菜は腐りやすく、保存方法や使い切り方に工夫が必要です。なかでも、もやしやキュウリ、キャベツが捨てられてしまう傾向にあります。

家庭で捨ててしまいがちな食品(複数回答・2024年)
直近一か月の間に捨ててしまった生鮮食品(複数回答・2024年)

みんなが取り組んでいる食品ロス削減の方法

食品ロスを減らすために、具体的にどのようなアクションがとれるのでしょうか?
既に食品ロスを減らすために、多くの人々がさまざまな取組を行っています。

調査によると、「残さずに食べる」と回答した人の割合が最も高く6割にのぼります。これは基本的で重要なアプローチです。次いで、「賞味期限を過ぎてもすぐに捨てるのではなく、自分で食べられるか判断する」、「冷凍保存を活用する」という方法も多くの人々に実践されています。

一方で、「取り組んでいることはない」と回答した人の割合は2割以下に留まっており、多くの人が何らかの形で食品ロス削減に取り組んでいることが分かります。

一食品ロスを減らすために取り組んでいること(複数回答・2024年)

私たちの小さな取り組みが、大きな変化を生み出す一歩となります。
ぜひ、今日からできることを始めてみましょう。

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