最近になって「省エネ住宅(省エネルギー住宅)」という言葉をよく目にするようになっています。
様々な調査で、いまの住まいに対して「冬寒い」「夏暑い」という不満を持っている人はたくさんいることがわかっています。
2回目で述べた内容を受け、今回は「快適・健康」という視点で省エネ住宅を考えるときのチェックポイントをご紹介します。
寒い、暑いなどの不満を感じやすいのは、当然ながらリビング・ダイニング・キッチン(LDK)や寝室など滞在時間の長い部屋です。
今回は、一戸建ての注文住宅を建てる場合も含めて新築住宅(一戸建て、集合住宅)を購入することを検討している人や、いま一戸建てに住んでいてリフォームを検討している人に向け、「健康的で快適な省エネ住宅」を目指すときのポイントを挙げていきます。
考えている予算でどこまでできるのか、など不安なことが沢山でてきますね。ここでは住まいを快適にし、より健康に過ごすための省エネリフォームのポイントや予算別にできることを連載していきます。
竹内 昌義
1962年神奈川県生まれ。建築家。エネルギーまちづくり社 代表取締役
東北芸術工科大学デザイン工学部建築・環境デザイン学科 教授 『みかんぐみ』共同代表 専門は建築デザインとエネルギー
■著書 『未来の住宅/カーボンニュートラルハウスの教科書』(2009年)『原発と建築家』(2012年)『図解 エコハウス』(2012年)
■作品 山形エコハウス(2010年)、HOUSE_M(2012年) JIA環境建築大賞受賞(2013年)、東北建築賞(2012年)、最上の老人ホーム(2009年)(社会福祉法人 紅梅荘)東北建築賞受賞2013年
ここから数回にわたり、具体的な断熱改修の方法とおおよその予算感を紹介していこう。
家全体を断熱改修するのに500万円以上はかけられないという方に、お勧めの断熱改修の方法をご紹介する。予算は200~300万円。
ここではリフォーム予算50万円でできる内容について話そう。
リフォームにあたって様々な選択肢があるので、幾つかのケースごとに説明する。
「部屋が寒いっ」と思ったら、すぐにでも始められるプチリフォームを紹介する。実際やってみて、断熱や気密の効果を確かめてみよう。
部屋の断熱性能と快適・健康はとても深い関わりがあります。冬に暖房をつけているのに足元が寒い!とか、窓際が暑かったり寒かったりすることはありませんか?ここでは賃貸でもできる手軽なDIYで簡単に部屋を断熱して快適・健康に暮らせる部屋づくりをご紹介します。
伊藤 菜衣子
暮らしかた冒険家/クリエイティブディレクター
「未来の"ふつう"を今つくる」をモットーに活動中。あらゆることを実現するためにSNSを駆使し、未来の暮らしを手繰り寄せていく様を、坂本龍一氏は「君たちの暮らしはアートだ」と表す。2014年、札幌国際芸術祭参加。2017年、初監督作品映画「別れかた暮らしかた」を発表。編集と執筆を手がけた「あたらしい家づくりの教科書」「これからのリノベーション 断熱・気密編」など。
はじめまして。今回、断熱DIYについて原稿を担当させていただく「暮らしかた冒険家」の伊藤菜衣子です。
あなたも「省エネDIY」を始めませんか?いま住んでいる家が賃貸住宅だから、何も手を加えられないと諦めていませんか?今回紹介するのは、窓と床の「省エネDIY」です。
自分でできる!住まいの寒さ対策 - 断熱・水回りでCOOL CHOICE
PDFで断熱DIYの方法をご覧いただけるツールをご用意しました。
ツールダウンロードページ
今回は、「省エネDIY」にまつわるアンケート結果を見てみます。
最近「住まいの温度と健康との関係」が明らかになってきています。
例えば「断熱性能が高い家で暮らすとアレルギー疾患が少なくなる」「住まいの温度(とくに部屋間の温度差)が血圧変動に大きな影響を与える」などです。
また家の中で熱中症になり(救急搬送される場所の1位は家)、救急搬送されるニュースを毎年聞きます。ここでは皆さんの健康に深く関わる住まいのことを知っていただくため様々な情報を掲載します。