●走行形態別の燃料消費比率
例えば、市街地を走行する場合、走行パターン別の燃料消費量は右の図のようになり、発進時と巡航時の燃料消費がとても多いことが分かります。発進や停止を繰り返し行うことの多い市街地では、発進時に4割近い燃料を消費しています。
※「(財)省エネルギーセンター主催 スマートドライブコンテスト」での東京都心部における走行データより
●環境にやさしいエコドライブは、お財布にもやさしい
●エコドライブ講習会
JAFでは、日本全国で一般の方も参加できるエコトレーニングや、団体や企業のエコドライブ推進担当者を対象にエコ運転術などを指導し、エコ・アドバイザー(エコドライブのインストラクター)の養成・認定を行っています。
自動車は、長い間ガソリン(トラックやバスは主に軽油)で走行してきました。当然のことながら、ガソリンエンジンは走行に伴いCO2を排出します。
日本では運輸部門のCO2排出量が全体の約20%を占め、そのうち自家用乗用車や貨物自動車に由来する排出量が約9割を占めています※。そして、自動車の燃費は毎年改善されているものの、自家用乗用車からの排出量は1990年比で35.6%増と、大幅に増加してしまいました。
そのような状況への対応として、平成20年7月に閣議決定された政府の「低炭素社会づくり行動計画」において、次世代自動車の導入が明記され、現在約50台に1台の割合を、2020年までに2台に1台の割合まで普及させることを目指しています。以下に次世代自動車のうち特に注目されている電気自動車とハイブリッド自動車等について紹介します。
※2008年度確定値:出展「日本国温室効果ガスインベントリ報告書」
電気自動車とは、一般にバッテリー(蓄電池)に蓄えた電気でモーターを回転させて走行します。このため、エンジンを搭載した通常の自動車と比べ構造が大変簡単で、自動車や部品の小型化が比較的容易です。そして、自動車からの排出ガスは一切なく、走行騒音も大幅に減少されます。電気をつくる際の発電所等から排出される分を考慮に入れても、NOxやCO2は通常の自動車より大幅に減少し、太陽光発電等の再生可能エネルギーによる充電であれば、NOx、CO2とも排出量ゼロになります。エネルギー密度が高く、性能劣化も少ない、高性能なバッテリーである自動車用リチウムイオン電池の実用化により本格的な量産・市場投入が開始されます。
ハイブリッド自動車は、エンジンと電気モータを組み合わせて走行します。排気ガスが少なく、燃費が良く、低騒音という特長があります。
現在はエンジン効率の良い状態を維持するため、小型で必要最小限の能力のエンジンを搭載し、エンジンの効率低下や不足する走行性能をモーターで代替して走行するよう工夫されています。また、減速、制動時の回生エネルギーを回収し、駆動用エネルギーとして再利用するといった技術も実装されるようになりました。
さらに、家庭用電源などの電気を車両側のバッテリーに充電することで、電気自動車としての走行割合を増加させているのがプラグインハイブリッド自動車です。
今後、充電設備の整備等が必要な電気自動車に対し、既存のインフラであるガソリンスタンドを使えるというメリットがあります。各自動車メーカーでは、さらなる燃費の向上に向けて、バッテリーに高性能なリチウムイオン電池を採用した次世代のハイブリッド自動車を開発中です。
出展:「低公害車ハンドブック」
●YOKOHAMA Mobility"Project ZERO"
● 横浜市と日産自動車による「持続可能なモビリティ社会の実現」をめざした2009-2013年度の5年間の共創プロジェクトです。
● ロー・カーボンエリアを目指す「エコ運転によるCO2削減」と、ゼロ・カーボンエリアを目指す「EV普及およびモビリティのあり方検討」が2つの柱となっています。
●YOKOHAMA Mobility"Project ZERO"の取組
横浜市と日産自動車は「持続可能なモビリティ社会の実現」を目指し、電気自動車やエコ運転の普及などの取組を協働で進めています。
●新たなモビリティの確立
概要
横浜市と日産自動車が取組む山手・元町地区での二人乗り超小型電動車両実証実験は、国土交通省の環境対応車を活用したまちづくりに関する実証実験に平成23年9月に選定されました。
効果&狙い
内容
山手・元町エリアにて、最大7台による一定期間のカーシェアリングによる試乗実験を行い、公道走行によるデータ収集や試乗者アンケートを行いました。