免疫力アップにも効果的!

「身体の芯まで温まる入浴法」を実践。

一年で一番寒いと言われる大寒の時期。どんなに寒くても毎日は変わらず忙しく、育児にパートにやることはたくさんある。休日は家族の大切な団欒の時間。ただ、団欒といっても家族でお出掛けすればそれなりにバタバタとして、あっという間にまた平日が始まる。

「たまにはあったかいお風呂にゆっくり浸かって、ポカポカのんびりしてみたいよねぇ」。幼稚園のお迎え時にママ友達とそんな話で盛り上がっていたその日の週末。主人は急に仕事が入り、子供は祖父の家に一日お出掛けの予定で、ぽっかりと何も予定のない一人の休日ができた。

いつぶりだろう。やりたいことはたくさんあったはずだった。でも、そうだ、まずはゆっくりお風呂に入ろう。この寒さを吹き飛ばして、身体も心も疲れをスッキリとってしまいたい。確かママ友達と盛り上がった話は・・・そうだ、ゆず湯が良いとか言っていた気がする。

「身体の芯まで温まる入浴法」

ウキウキした気持ちで検索してみたのは、環境省HP/ウォームビズのページ。
https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/warmbiz/about/

ゆず湯、しょうが湯、大根湯などはお風呂の効果をさらに高める日本の知恵。ゆずやみかんの皮を湯船に浮かべるだけで、これらに含まれている成分が皮膚を刺激し、血行を良くしてくれるとのこと。何よりも香りが良さそうだし、癒されそう。さっそく買物ついでにゆずを買ってきて、試してみることにした。

IDEA①

ゆず湯

ゆず湯イメージ

ゆずのいい香りがお風呂場全体に広がって、なんだか深呼吸してしまう。寒い季節にリラックスして体を伸ばし、ゆっくり呼吸しながら目を瞑って浸かっていると、本当に心まで癒されてゆくよう。 スマホで調べたところによると、ゆず湯にはこんなにもたくさんの効果があるらしい。

❶冷え、ひび、あかぎれ、風邪に効果的

ゆずは、リモネンやα-ピネンなどを成分として含有し、抗菌、消炎、血行促進作用があり、ちょうど冬至の頃に悩まされるような冷え、ひび、あかぎれ、風邪などに効果がある。

❷皮膚を刺激し身体を保温する

植物に含まれる芳香成分である精油成分を多く含むゆずは、おもに皮膚を刺激するため身体の保温効果に影響がある。

❸乾燥した肌をしっとりさせる

ゆずは蜜柑と同じく爽やかな香りがあるとともに、冬の乾燥した肌をしっとりさせる効果がある。柚子の皮に含まれるリモネンなどの精油成分が湯に溶け出し、皮膚の角質を膜で覆いお肌の水分を逃さないようにする。

※資料参照: おふろ部HPより(https://ofurobu.com/?p=31197

お風呂部イメージ

お風呂に入りながら、ゆず湯の効果を調べていると、とても気になる情報を見つけた。お風呂で疲労回復だけではなく、身体が元気になり免疫力を高める効果がある入浴法があるという。ちょうど入り始めたところだし、さっそくその方法も試してみることにした。

IDEA②

HSP(ヒートショックプロテイン)入浴法

HSP(ヒートテックプロテイン)入浴法イメージ

免疫力を高めるHSP(ヒートショックプロテイン)入浴法

この入浴法のポイントは、お風呂で「免疫力」が高まるという驚きの事実。2021年が始まった今、これまでに経験したことのない新型コロナウイルスに対して、誰もが健康に気をつかい、一人ひとりが免疫力を高めてゆく必要がある。そんな状況でコロナストレスを予防する効果が期待できると、医学的にも証明されているのが「HSP(ヒートショックプロテイン)入浴法」。
ちなみに、HSP(ヒートショックプロテイン)とはストレスで傷んだ細胞を修復する働きを持つたんぱく質のことであるらしく、ヒトを含めほとんどの生き物がもっている「ストレス防御たんぱく質」であり、免疫細胞を強化する働きも持つらしい。新型コロナウイルスと戦うためには、家族のためにも今こそ心と体の自己防衛対策として、免疫力を上げるHSPを増やしたい。免疫力UP以外にも様々な効果も期待できるという。ダイエット効果、美肌効果、老化予防・・・ちょっともう、やらないわけにはいかない。

HSP(ヒートテックプロテイン)入浴法イメージ2

入浴法は何も難しいことはない。ただちょっとだけ準備と、気を付けておくことがある。

① 入浴前・後に必ず水分補給をおこなう

熱めのお湯にある程度の時間入るため、必ずHSP入浴法の前・後には水分補給をおこなうこと。また入浴中に体温を測るため舌下用(舌の下に入れて測る)体温計があれば近くに準備しておく。

② 41℃のお湯で15分入浴する(※詳細は下記表を参照)

入浴の目安は、40℃の湯で20分。41℃で15分か、42℃で10分でもよく、入浴剤を使用すれば40℃で15分と短縮もOK。自分の入浴スタイルに合わせて選べばよい。

HSP(ヒートテックプロテイン)入浴法イメージ3

私が試してみたのは冬用のHSP入浴法で、41℃の湯に15分の入浴(夏用は40℃)。その間に、お風呂場に持ち込んだスマホや本を楽しんだり、必要な時は水分補給もした。

HSP(ヒートテックプロテイン)入浴法イメージ4
HSP(ヒートテックプロテイン)入浴法イメージ5

本来は肩まで浸かるのが理想らしいが、体力に自信がなかったり不安な人は半身浴でもOK。それでも15分の間にしっとり汗が出てくる。おすすめは手の届くところに舌下用体温計、タイマー、飲料水、そしてタオルも置いておくこと。結構、汗が出て新陳代謝が活発になっているのがよくわかる。

③ 体温が38℃になるのがめやす

およそめやすの時間が経ったら、用意しておいた舌下用体温計で入浴中に熱を測り、平熱+1.5℃くらいになったことを確認したらお風呂から上がる。身体が芯から温まり全身からポカポカして、大量の汗に久しぶりの爽快感さえ感じる。ただ、このまま涼んでしまってはいけないのがこの入浴法のポイント。

④ 入浴後は10分〜15分身体を保温する

この入浴法で一番大切なのが最後の保温時間。体温を37℃以上に保つことで体内のHSPが増えてゆくので、体の水分をしっかりふき取り、体が冷えないようバスタオルやバスローブにくるまり、くつ下を履いて暖かい部屋で最低10分間、体を保温する必要があるとのこと。お風呂上がりの部屋を適温にしておいて、身体を冷やさないようにするのが効果を最大限に高める秘訣らしい。

HSP(ヒートテックプロテイン)入浴法イメージ6

HSP入浴法は、その後の保温まできちんとおこなえば身体に熱がこもり、実践した2日後をピークに、1~3日間はHSPが増加するという。その後は、減少して元に戻っていくため、減少してきたら2回目のHSP入浴法を実施するのが理想的。そう考えると、例えば土曜と水曜など、週に2回だけHSP入浴法をすれば良い計算になる。これなら、これからもずっと続けられそうな気がする。

参考にしたのは、「HSPプロジェクト研究所」のホームページ
https://www.youko-itoh-hsp.com/hsp%E3%81%A8%E3%81%AF/hsp%E5%85%A5%E6%B5%B4%E6%B3%95/
HSP入浴法の注意事項もあるので、実践する際はくれぐれも気をつけておきたい。(内容転載)

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・心臓疾患など疾患のある方は、医師に相談してください。
・高齢者、体力の無い方は、半身浴でもかまいません。
・半身浴では、肩を冷やさないように、お風呂の蓋を首まで付けたり、
  肩カバーをしたり、時々首までお湯に浸かって肩を冷やさないようにする。
・冬は、高齢者に多い入浴事故に注意する。

1) 温度差対策
・浴室内を温めておく → 入浴前にお風呂の蓋をとり、浴室を温める
・浴室の床に湯をかけて温める。
・すぐに湯船に入らず、手、足、体(心臓に遠いところから)に、かけ湯をする
・湯船から出る時は、体についた水分をしっかり拭き取る。(下着まで着て浴室から出ても良い)
  体についた水分が蒸発するのに必要な気化熱が体から奪われるので、
  ぞくっと感じたり、冷えを感じたりする。
・着替えの部屋を暖めておく。

2) 家族に「お風呂に入る」と声かけをしてから入浴する。
・一人の場合は、タイマーをセットし、時間が分かるようにする。

3) 水分補給
・冷水だとすぐに体温が下がってしまうので、人肌程度が良い。
・高齢者の場合、体の水分量(赤ちゃん80%、成人60%、老人50%)が少ない。
  よって、大量の汗をかくと、脱水になる恐れがあるので、必ず水分補給をすること。
・高齢者の場合、1回に飲む水分量が少ないので、こまめに水分を補給する。
・入浴後の汗は、体温調節のため水分が多いが、大量の汗では塩分も失うので、
  スポーツ飲料などでも良い。

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HSP入浴法を実践して感じたのは、本当にその後しばらく身体が温かく、また軽く感じられたこと。この入浴法を長期間続けると冷え症の改善や基礎体温も上がり、特に低体温の人(体温が36℃以下の人)は、HSP入浴法を1週間続けると約0.5℃体温が上がるという。気づいたら、日中の暖房もそれほど高く設定する必要もなくなり、こころなしか気持ちまで温かくなっている気がした。日差しが部屋に入る時間帯は家で暖房をつける必要もなくなり、職場では階段の上り下りもラクに感じて、いつもより仕事もはかどるような気がした。

ゆず湯の検索で調べたウォームビズのホームページには、過度な暖房に頼らず、室温20℃を目安に快適に過ごすライフスタイルが推奨されていた。そして、その取り組みは地球温暖化対策に役立つものであることも。毎日の過ごし方、工夫の仕方次第で、私にも全然できそうな気がした。

毎日は変わらず忙しい。それでも、以前より皆が自宅で過ごす時間が増えた今こそ、まずは家族がゆっくりとお風呂に入る時間を工夫したいと思う。いつものバスタイムを少し工夫することで、健康も、美容も、そして地球温暖化対策にもつながる。新しい生活様式をプラスに捉えて、この環境だからこそ考えられることを大切にして暮らしてきたい。


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