シリーズ「IPCC AR5の警鐘」(最終回)
第3作業部会(気候変動の緩和)の報告(その2)

COOL CHOICE編集部
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21世紀の人類全体の大きな課題である『気候変動』。 その影響は、世界を襲い、猛威を振るう強い台風や、熱波の来襲のニュースなどによって感じることができます。 地球に何かが起きている。
その“何か”について、人為起源による気候変動、影響、適応及び緩和方策に関し、科学的、技術的、社会経済学的な見地から包括的な評価を行 い、とりまとめた報告書として、2013年~2014年にかけて第五次評価報告書(AR5)が発表されました。
では、IPCC AR5とはどのようなものなのでしょうか?IPCC AR5の概要を追いながら、気候変動の最新知見を確認しましょう。

温室効果ガスを'減らす'需要側の緩和策

供給側、エネルギーを作る側の緩和策は、低炭素なエネルギーを増やすことでしたが、低炭素なエネルギーを早く大幅に増やすといっても実際には時間もかかりますし、わからないことも多くあります。
そのため、需要側、エネルギーを使う側が、エネルギーを作る側への負荷を減らす、つまりエネルギーの使用量を減らすことも重要な緩和策です。エネルギーを使う側は、エネルギー効率のよい機器を選ぶなど低炭素化につながる選択と省エネ行動をすることが重要です。

技術の組み合わせで省エネルギー~東京都港区

電力同様私たちの暮らしに欠かせない“熱エネルギー”、これまで使われてこなかった地域の“熱エネルギー”や、自家発電によって排出される“熱”に注目した街づくりをご紹介します。

'減らす'緩和策<産業の対応策>

産業への対策は、主に工場などをイメージしてください。 工場などで新しい技術や効率の良い機器を用いたり、燃料を低炭素エネルギーに転換することが緩和策です。
一方、私たちが耐久性のある製品を使い、リサイクルやリユースをし、廃棄物を減らすことで、産業部門からの温室効果ガスは減らすことができます。

'減らす'緩和策<家庭・オフィスの対応策>

次に家庭やオフィスでの対策です。
こまめにスイッチを消す、省エネタイプの家電を選ぶなどの対策は既に行っている方が多いかもしれません。
他にも、新築やリフォームをする際に住宅そのものの断熱性を高めたり、太陽光などの再生可能エネルギーを導入したりすることは、より効果的な緩和策となります。

技術革新でスマートな町づくり~神奈川県藤沢市

エネルギー効率を高め、再生可能エネルギーを賢く使う町づくり。太平洋に面した湘南地区に誕生したスマートタウンでの暮らしを紹介します。

'減らす'緩和策<交通・物流の対応策>

交通・物流では、バイオ燃料などの低炭素な燃料を使ったり、燃費の良い車を選んで使うことが重要です。
また、徒歩や自転車などを利用したり、移動の回数や距離を見直すことも重要です。

シリーズ「IPCC AR5の警鐘」は今回で終了です。

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