外出時の室温上昇を抑えて節約・省エネ!
3ステップの工夫でエアコンの負担を減らす

矢野 きくの
All About「節約」ガイド:矢野 きくの
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夏のエアコンは、運転前から節約の準備を!

エアコンは家電の中でも消費電力量が多く、特に「節約・省エネしたい!」と考える方が多い家電です。関心と意識が高いゆえに、暑くても冷房を使うのを我慢してしまったり、誤った知識で使っているケースも見かけますね。

上手に省エネするには、暑くなりにくい部屋づくりが大切です。「日ごろできること」「帰宅直後」「在宅中」の3つのステップに分けて、簡単で効果的なエコアイデアをご紹介します。まずは、留守中の室温を上げないために、日ごろの工夫から始めましょう。

<日ごろの工夫>ひと手間かけて、部屋の温度上昇を防ぐ

帰宅すると、家の中がムッと暑い!思わず設定温度を下げて風量を「強」にしたくなりますが、これではエアコンの負担が大きく、消費電力量が増えてしまいます。まずは日ごろから、留守中の室温を上げない準備をしておくのが大切です。

■ 特に暑くなる南と西側の窓は、よしずやグリーンカーテンを使って、外側から直射日光を防ぐ。
■ 室内は、カーテンやブラインドを閉めておく。
■ 室外機も、日が当たると運転効率がダウン。吹き出し口をふさがない位置に、よしずなどで日よけをする。

日差しをしっかりさえぎるだけで、帰宅したときの室温が違うはずです。そして、エアコンのフィルター掃除もお忘れなく!ホコリが溜まっていると、運転効率が下がってしまうので、2週間に一度はサッと掃除機をかける習慣をつけてください。

<帰宅直後の工夫>
室温が外気温より高い場合、エアコンを使う前に、窓を開けて風を通す

家に帰ったら、すぐにエアコンをつけないで、家中の「換気」をします。エアコンは運転開始から設定温度に達するまでが一番電力を使うので、少しでも熱気を逃がし、室温を下げてからスイッチを入れましょう。

■ 開けられる窓はすべて開けて、換気扇もつける。
■ 窓の対角にある開口部も開けると、風が抜けて効果的。
■ 風上から風下に向けて、扇風機で風を送る。

体をしめつけないゆったりした服に着替え、風が室内を吹き抜けると、それだけで涼しく感じます。帰宅直後の暑さ対策には、冷凍庫にタオルを絞ったものを入れておくのもオススメです。ひんやりしたタオルで涼を取れば、換気している間も気持ちよく過ごせますね。

<在宅中の工夫>サーキュレーターを上手に使って効率的に冷やす

エアコンをつけたら、人がいないところをムダに冷やさないように、「サーキュレーターや扇風機」で冷風の流れを調整します。最新のエアコンなら、人感センサーで人のいる場所をピンポイントに冷やす機能がついている機種も。

■ 部屋に人が多い:冷気は下にたまるので、部屋全体に冷たさが回るようにサーキュレーターを上か下に向ける。
■ 部屋に1~2人:人のいる場所にダイレクトに冷風が届くよう、エアコンの吹き出し口近くにサーキュレーターを置き、風向きを調整する。
■ 扇風機の風にあたるだけでも体感温度が下がるので、エアコンと併用する。

また、設定温度を下げずに涼しく過ごすコツもあります。
タオルに保冷剤をくるみ、首の横やわきの下、もものつけ根を冷やしてみてください。太い血管がある場所なので、体の中から熱を下げてくれます。
家庭の省エネは、体にムリをさせず、気持ちの負担にならないように、長く続けることが大事です。正しい方法を知って、我が家流にアレンジしながら上手に節約していきましょう。

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この記事を書いた人

矢野 きくの
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家事アドバイザー・節約アドバイザー。女性専門のキャリアコンサルタントを経て女性が働く為には家事からの改革が必要と考えて現職に。家事の効率化、家庭の省エネなどの話題を中心に、テレビ、新聞、雑誌や、講演会にて活躍中。便利グッズの開発にも携わる。