■認知はしていても・・・・

冷房時の室温を28℃で快適に過ごせる軽装や取組を促すライフスタイル「クールビズ」。取組がスタートしてから10年以上。「クールビズ」という「ことば」に対する認知率は9割を超えています(環境省の調査結果より)。

一方、全国20代〜60代の男女 1,342名を対象に、「クールビズ」が目安としている「28℃」が、冷房の「設定温度」ではなく「室温」であることを知っているかを調査してみたところ、室温であると正しく理解しているのは全体の32.3%しかいない…という結果に。
男女・年齢別で、より詳しく見てみましょう。

特に、40代~50代の男性が「室温」と「設定温度」を勘違いしている割合が高く、この年代で7割弱の人が勘違いをしてしまっているこの状況では、「クールビズは暑い!」と思ってしまうのもうなずけます。

■設定温度と室温の違いが生まれるのは?

「空調を28度に設定したら、室温もなるでしょう?」と思っている人もいるかもしれません。しかし、いくら冷房の設定温度を28℃にしても、室温が28℃になるとは限らないのです。

そもそも、日差しの当たり具合や周囲の環境で、1つの部屋の中でも温度に差が生じてしまいます。

この図でもわかるように、発熱量が大きいOA機器のまわりや日射の影響をうける場所は、設定温度より局所的に暑くなりがち。また、古いビルの空調では、「効く場所」「効きにくい場所」が発生していることも。
(詳しくは、「オフィスの暑さを“見える化”して、温度のムラを少なくしよう!」)

「設定温度」と「室温」の違いを意識し、必要に応じサーキュレーターや扇風機を併用するなど、室内の温度を均一にするよう工夫して、みんなが快適に過ごすための室温管理を心がけてましょう!
※「28℃」は目安です。冷房時の外気温や湿度、建物の状況、体調等を考慮しながら、無理のない範囲で冷やし過ぎない室温管理の取組をお願いします。
(身近に温度計を置くことをおすすめします。)


【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年6月2日〜2017年6月5日
対象:全国20〜60代男女1,342名(有効回答数)