夏を涼しく、楽しく過ごすヒントを、アツいまちから学ぼう!
「アツいまちの涼活」レポート〜四万十・多治見編〜

日本有数の「アツいまち」から夏を乗り切る工夫を学ぶ2回目は、高知県四万十市と岐阜県多治見市の取組をご紹介します。「アツいまちならではの、住みやすいまちづくり」について考える「アツいまちサミット」の、今年の活動テーマは「朝の涼活」。四万十市と多治見市は、どのように地域の特徴を活かしながら、夏を涼しく過ごす工夫をしているのでしょうか?


高知県四万十市「日本一の米なすで夏を凌ぐ!」

今年までは日本一の暑さだった!
清流の恵みいっぱいの四万十市

2013年8月12日に41.0℃を記録し、当時の観測史上最高気温を更新した高知県四万十市。今年の7月23日に埼玉県熊谷市が41.1℃を記録するまで、「日本一アツいまち」でした。四万十市は「日本最後の清流」と言われる四万十川が流れ、うなぎや鮎などの川魚が名産。また、四万十川などの豊かな水源を利用して、米や野菜の栽培が盛んです。
中でも、米ナスの作付面積は日本一。米ナスは利尿作用があり、水分と一緒に体内の熱を外に排出する働きがあるカリウムが豊富に含まれ、身体を冷やす作用があると言われているので、夏にはぴったりの野菜です。そこで今回の涼活では、企画段階で日本一だった暑さにちなみ、同じく日本一の米ナスで涼しさを感じられる活動を実施しました。

身体を冷やすナスを使った
ひんやり冷たいスムージー

朝の涼活は、当時の観測史上最高気温を記録した8月12日に、気温観測地点である江川崎の「道の駅よって西土佐」で10時から行われました。今回の涼活のために、涼しさを感じつつ、簡単に米ナスを摂ることができる「米ナススムージー」を考案。トマトやブルーベリー、はちみつなどを加え、飲みやすく工夫されたスムージーで、「道の駅よって西土佐」で試飲が振る舞われました。

あまりなじみのないナスのスムージーと聞いて、一瞬ためらった人も、口に入れると「スッキリしておいしい」「飲みやすくて、身体がひんやりした」と、おいしさと涼しさを実感。当日はちょうどお盆期間の日曜日で、観光客も多く訪れていたため、約200人にスムージーが提供される大盛況となりました!

「作付面積日本一の米ナスですが、実はほとんどが県外に出荷されていて、地元でも米ナスが名産であることを知らない人が多いんです。県外から来ていただく観光客の皆さんはもちろん、地元の人にも米ナスをもっと知ってもらおうと、今回の涼活で取り上げることにしました。比較的涼しい朝の時間帯に実施することで、地元の人も来てもらいやすかったので、良かったと思います。昼は暑くて、外に行くのは大変ですから(笑)。」と、アツいまちサミット四万十支部の酒井奈穂さん。
「国内最高気温を記録した2013年に地元商工会が中心となって『41.0℃プロジェクト(よんいちプロジェクト)』を立ち上げ、暑い夏も楽しく、快適に過ごそうと活動しています。今後も地域一帯となって、朝の涼しい時間帯を有効に活用した企画を考えていきたいです。」とのこと。これからも、川や森など自然環境に恵まれた四万十市から提案される涼活に注目です!


岐阜県多治見市「土岐川で発見!お宝タイルザックザク!」

美濃焼とタイルのまち・多治見には
お宝がいっぱい!?

2007年に当時の観測史上最高気温40.9℃を記録し、今年も40℃を超えたり、3日連続で39℃を超えるなど、猛暑のニュースが続いた岐阜県多治見市。古くから焼き物のまちとして知られ、「美濃焼」は食器類の全国シェア率約60%を占めます。また、美濃焼の伝統を活かしたタイルづくりも盛んで、生産量は日本一。2016年には、さまざまなタイルのコレクション展示を見学したり、作品作りを体験したりできるモザイクタイルミュージアムが建てられました。
そんな美濃焼のまち、タイルのまちである多治見市ならではの現象ですが、多治見市を流れる土岐川の河原には、タイルの破片が砂利や石に混じっているとのこと。このタイルの破片は上流から流れてきたものが多く、角が丸く取れていて、パッと見ると石のように見えるそうです。しかし、よく探してみると、ひとつとして同じものがなく、いろいろな色・形の「お宝タイル」が見つかるとのこと。そこで今回の涼活では、多治見ならではのタイルを使った取組を7月21日、8月4日、8月18日の3回行いました。

涼しい早朝に“お宝タイル”を集めて
夏の自由工作が完成!

スタート時間は朝の7時。涼し気な水音が聞こえる土岐川の河川敷に集合しました。夏休みの自由工作にもなるので、今回の参加は小学生と保護者の親子中心。河原で水遊びしながら、自分だけの“お宝タイル”を探しました。地元とはいえ、なかなか河原に行く機会は少ないとのことで、子どもたちは大喜び。水の冷たさを感じながら探すと、たくさんのタイルが集まりました!

タイルが集まったら、涼しい屋内へ移動。集めたタイルを自由に組み合わせて、思い思いの作品を作りました。

今回の涼活のねらいについて、アツいまちサミット多治見支部の小口英二さんに聞きました。「多治見ならではの特色を活かした涼活をしたいと考え、タイルに着目しました。涼活に参加することで、子どもたちに多治見の良さを知ってもらって、地元を好きになって欲しいです。」
また、今後についても「多治見市の中心市街地を活性化する取組をしていますが、今年の多治見は本当に暑く、あまりにも暑いと市街地に人が来なくて、暑さはいろいろなものを制限するきっかけになってしまうと再認識しました。暑いまちがタッグを組んで、知恵を出し合う『アツいまちサミット』の活動を通して、市民の皆さんに、暑い中でも快適に、健康に過ごせる工夫を発信していきたいと思います。」と、意気込みを語ってくれました。

気温が高く、暑いまちとして知られる埼玉県熊谷市、山形県山形市、高知県四万十市、岐阜県多治見市が、夏を快適に過ごすための知恵を出し合う「アツいまちサミット」から生み出される活動は、地域ならではの特色を活かした、楽しくて快適なものです。あなたのまちにも、ちょっとした工夫で、冷房に頼りすぎることなく快適に過ごせる地域資源があるかもしれません。ぜひ4市の活動を参考にして、夏を楽しみながら快適に過ごしてくださいね。


「クールビズ」とは

環境省は冷房時の室温を28℃(目安)で快適に過ごすライフスタイル「COOLBIZ」を推進しています。
28℃は目安です。冷房時の外気温や湿度、建物の状況、体調等を考慮しながら無理のない範囲で冷やしすぎない室温管理をお願いします。(身近に温度計を置くことをおすすめしています。)

◆ウェブサイトはこちらから
https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/coolbiz/

「COOL CHOICE(=賢い選択)」にご賛同ください。

「COOL CHOICE」は、CO2などの温室効果ガスの排出量削減のために、低炭素型の製品・サービス・ライフスタイルを賢く選択していこうという取り組みです。
クールビズも「COOL CHOICE」の一つです。
未来の地球のために、「COOL CHOICE」に賛同して、できることから始めてみませんか?

◆ご賛同はこちらから
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/join.html

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